- 僕たちが「理想の郊外」を手放した日
- 「広さ」こそが正義だった10年前
- 小学校高学年で気づいた「見えない壁」
- 片道1時間半の通学は「子供の青春」を奪うか?
- 【40代の決断】家族会議で「都内への住み替え」を決めるまで
- 【住み替え体験談】広さを捨てて得たもの、資産価値の真実
僕たちが「理想の郊外」を手放した日
こんにちは。文京区在住の歯科技工士、文京ライフです。
2021年の春、約12年住んだ千葉県の「流山おおたかの森」を離れ、家族で東京都文京区へ引っ越しましました。このブログは、40代で持ち家を売却し、都内へ住み替えを決断した僕の体験談(全記録)です。実は今、約4年が経過していますがあの時の決断は間違っていなかったと断言できます。
正直、おおたかの森は最高でした。 僕たちが家を買った2009年当時は、駅前を離れると周りは田畑が広がっておりカーナビにも対応していない状況でした。その後、街の発展とともに地価は高騰。そんな中、4000万円で40坪・4LDKという広さの一戸建てを手に入れることができました。結果的に、購入時よりも高く売却できたことが、今回の都内への住み替え(資金計画)を後押ししてくれました。ここは「資産価値」という視点でも、本当に運が良かったと感じています。場所は、駅まで徒歩15分。近隣住民も同じ時期に引っ越してきたばかりで、コミュニティも温かい。まさに「子育ての正解」と言える場所でした。
では、なぜそのような環境を手放してまで、家賃も物価も高い都内へ引っ越したのか? その理由は、たった一つ。「子供の時間の使い方(中学受験)」という壁にぶつかったからです。
今日は、40代の子育て世帯が直面する「郊外の広さ vs 都内の時間」という究極の選択について、我が家の実体験をお話しします。
「広さ」こそが正義だった10年前
時計の針を少し戻します。 僕が東京から流山へ移住したのは2009年。長男が1歳になる前でした。 当時の僕は、都内の便利な場所に住んでいましたが、子供が生まれて価値観が一変。「庭付きの一戸建てでとにかくのびのび育てたい」と思いました。
当時のおおたかの森は、今のようなキラキラした街というよりは、これから発展していくワクワク感のある街。 「この立地で4000万円で、庭付きの広い家が買える」 この決断は、当時としては間違いなく大正解でした。街はどんどん便利になり、同世代のファミリーも増え、子供たちは豊かな環境ですくすくと育ちました。
小学校高学年で気づいた「見えない壁」
変化が訪れたのは、長男が小学校高学年になった頃です。 周りの友達が、一人、また一人と塾に通うようになっているのを、聞くようになりました。
「うちは公立でいいかな」とのんびり構えていた僕も、妻の「選択肢は多いほうがいいんじゃない?」という言葉や、街全体の教育熱の高まりを感じて、少しずつ意識が変わっていきました。
そして、いざ学校見学を始めて気づいたのです。 「千葉県内にも良い学校はある。でも、都内に出ればもっと選択肢がある」 という事実に。
片道1時間半の通学は「子供の青春」を奪うか?
長男が気に入った都内の私立中学校。大好きなサッカーも強い強豪校。 通えない距離ではありません。でも、流山おおたかの森から通うとなると、ドアツードアで片道1時間半以上。往復で約3時間です。それも通勤通学時間帯のピークに重なるので、満員電車の中を過ごすこととなります。
僕自身、これまでの社会人人生で都内の満員電車を使って通勤してきましたが、大人の通勤の1時間と、育ち盛りの中学生の1時間は意味が違います。
部活もやって、勉強もして、友達とも遊んでほしい。 そう考えた時、「1日3時間を電車の中で過ごさせること」が、どうしても親として最適解だと思えなくなってしまいました。
【40代の決断】家族会議で「都内への住み替え」を決めるまで
「だったらもう、都内に引っ越そうか」 その言葉が出るのに、時間はかかりませんでした。
僕自身が東京生まれで、都内の感覚に馴染みがあったこと。
家族全員が「都内暮らし」にポジティブだったこと。
何より、「親の都合(広くて安い家)を守るために、子供の選択肢を狭めたくない」という想いが合致しました。
エリアは文京区に限定していたわけではありませんが、他の区も含めて検討し、「通学のしやすさ」と「住環境」のバランスで現在の場所に決めました。
【住み替え体験談】広さを捨てて得たもの、資産価値の真実
こうして僕たちは、40坪の広い家から、都内の一戸建てへ移りました(なんと40坪から15坪へ激減しました笑)。
引っ越してからまだ3年を経過したばかりですが、結論から言うと「本当に良かった」と思っています。 もちろん家は狭くなったし、生活コストは上がりました。でも、それ以上に得られた「時間」と「家族の笑顔」があります。
また次の記事でいろいろと書いていきたいと思います。
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