こんにちは。文京区在住の歯科技工士、文京ライフです。
都内への住み替えを考え始めた頃、僕の腰が一番重かった理由。 それは、今の家のローンや引っ越しの手間ではなく、「不動産会社に査定を依頼する」という最初のハードルでした。
「査定を申し込んだら、営業電話がすごいことになるんじゃないか?」 「まだ売ると決めてないのに、対応するのが面倒くさいな……」
そんなふうに考えて、なかなか踏ん切りがつかなかったんです。 今回は、そんな僕がどうやって重い腰を上げたのか。そして、実際に査定に出してみて分かった「車と家の査定の違い」や「各社の対応の差」について、実体験をそのまま書きたいと思います。
もし今、都内への憧れはあるけれど「最初の一歩が面倒」と感じているパパさんがいたら、少しだけお付き合いください。
- 過去の「苦い記憶」がブレーキになっていた
- まずは「AI」で相場を知るだけでよかった
- いざ、一括査定へ。「5社だけ」と決めて対応
- 実際に会ってみて分かった「各社のスタンスの違い」
- 結論:家の査定は「資産の健康診断」
過去の「苦い記憶」がブレーキになっていた
そもそも、なぜ僕がここまで「一括査定」というものに抵抗感を持っていたかというと、過去に車の売却で少し大変な思いをしたからです。
数年前、軽い気持ちで車の一括買取サイトに登録したことがあるんですが、登録ボタンを押した直後から、本当にひっきりなしに電話が鳴り続けたんです。 仕事中だろうがお構いなしで、3〜4時間ずっと着信が続く状態。あれには正直、参ってしまいました。
「車の査定であれなら、金額の大きい『家』ならもっと凄いことになるんじゃ……」
そんなイメージが先行して、今の家の資産価値を知りたいのに、なかなか行動に移せずにいました。
まずは「AI」で相場を知るだけでよかった
そんな僕が最初に試したのは、「AI査定」でした。 住友不動産販売や東急リバブルなどが提供している、ネット上で情報を入力するだけで相場が分かるツールです。
「これなら誰とも話さなくていいし」と、軽い気持ちで入力してみたのですが、結果を見て目が覚めました。
購入時:4000万円 AI査定額:5000万〜6000万円
「え、そんなに?」 というのが正直な感想でした。
もちろん、これはあくまで目安です。でも、「もしかしたら、プラスで売れるかもしれない」という具体的な数字が見えたことで、漠然とした不安が「楽しみ」に変わった感覚がありました。 これだけで、かなり気持ちが楽になったのを覚えています。
まずは誰とも話さずに、AIで大まかな相場を知るだけでも選択肢が広がります。
いざ、一括査定へ。「5社だけ」と決めて対応
AI査定で「いけるかも」と思えたので、次は意を決して、ちゃんと人間が対応してくれる一括査定サイトに登録しました。
一番心配だった「電話」ですが、結論から言うと、車のような無差別な電話攻撃はありませんでした。 もちろん、登録直後はいくつかの会社から連絡が来ます。でも、僕はあらかじめ自分の中でルールを決めていました。
「早く連絡をくれた、熱意のある5社くらいとだけ話そう」
全部に対応しようとするから大変なんです。 「連絡調整も大変だし、多くても5社」と決めて、それ以外の着信は無理に出ない。これくらいのスタンスで十分でした。 不動産会社の方も、車と違って「今すぐ決めて!」という感じではなく、落ち着いたトーンの方が多かったです。
実際に会ってみて分かった「各社のスタンスの違い」
その後、実際に家に来てもらう「訪問査定」を3社にお願いしました。 実際に会って話してみると、会社によってスタンスが全く違うことが分かりました。これはネットだけでは分からない発見でした。
1. 茨城県にある不動産会社
最初に来てくれたのは、30歳前後の若い男性担当者。非常に紳士的でした。 「弊社にお任せいただければ、プロのカメラマン撮影とハウスクリーニングを無料で行います!」 と、非常に熱心な提案をしてくれました。売却に向けた具体的なイメージが湧き、とても好感を持ちました。
2. ハウスメーカー「ポラス」(我が家を建てた会社)
一番信頼していたのが、この家を建ててくれたポラスです。 「家のことを一番分かってくれているはず」と期待していたのですが、査定結果は意外とドライなものでした。
「建物価値は下がっているので、土地と合わせて2500万円程度ですね」
淡々と数字を提示されるだけで、特にこれといった提案もありませんでした。 もちろん、それがプロとしてのシビアな目線なのかもしれません。でも、「信頼していただけに、もう少し親身な提案が欲しかったな」というのが本音です。 「建てた会社だからといって、必ずしも高く評価してくれるわけではない」という現実は、査定に出してみないと分からないことでした。
3. 住友不動産販売
最終的にお願いすることになったのは、こちらです。 決め手になったのは、査定額(6000万円前後)もそうですが、担当者さんとの「相性」でした。
同年代の子育て中のパパさんで、話しやすく、何よりプロセスがしっかりしている。 「この人なら、安心してお任せできそうだな」と感じました。
結論:家の査定は「資産の健康診断」
こうして振り返ってみると、僕が怖がっていた「一括査定」は、そこまで身構えるものではありませんでした。
不動産の営業担当者さんは、宅建やFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持っている方も多く、単なる営業というよりは「ライフプランの相談相手」に近い感覚です。
僕は歯科技工士をしているのですが、これって「歯の定期検診」と同じだなと思いました。 痛くなってから(売り急ぐ状況になってから)慌てて行くと選択肢が限られますが、なんともない時に診ておけば、 「まだ大丈夫」 「早めに治療(売却)したほうがいい」 と、余裕を持って判断できます。
まずは、自分の家の「今の価値」を知っておくこと。 それだけで、将来の不安が少し軽くなり、毎日の通勤電車の景色も変わって見えるかもしれません。
もし迷っている方がいたら、「売るかどうかは別として、とりあえず値段だけ見てみるか」くらいの軽い気持ちで試してみることをおすすめします。交流の機会として、意外と面白い発見があるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。 「いいね!」と思っていただけたら、下のバナーをポチッと押していただけると執筆の励みになります!
コメント