【40代の生存戦略】家の価値が「上がる」か「下がる」かは重要じゃない。僕が査定を「心の精神安定剤」と呼ぶ本当の理由

こんにちは。文京区在住の歯科技工士、文京ライフです。

今回は、僕がまだ千葉県の流山おおたかの森に住んでいて、毎日満員電車に揺られていた頃の話をしようと思います。

もし今、あなたが「仕事がしんどいけれど、家族とローンのために歯を食いしばって耐えている」という状況なら、この記事はきっとあなたのためのものです。

僕は以前、自宅の査定をしたことで精神的に救われた経験があります。 こう言うと、「どうせ高く売れて儲かった自慢でしょ?」と思われるかもしれません。

先に正直にお伝えしておくと、僕の場合は運良く購入時より高く評価が出ました。 でも、今日お話ししたいのは「儲かってよかった」という話ではありません。

たとえ査定結果が購入時より下がっていたとしても、あるいはローン残高を割っていたとしても、それでもなお「査定は精神安定剤になる」と僕は確信しています。

なぜ、家の値段を知ることが、40代の疲れた心に効くのか。 「良い結果」も「悪い結果」も含めて直視することが、なぜ僕たちの人生の主導権を取り戻すことになるのか。 歯科技工士という視点も交えつつ、僕の実体験をありのままにお話しします。

40代、身体と心の限界ライン

正直に告白しますが、40代に入ってからの仕事は、言葉にできないほど「しんどい」ものでした。

僕は歯科技工士という仕事をしています。 20代、30代の頃は、技術を磨くことや新しい現場に挑戦することに必死でした。狭いラボの中で人間関係に悩み、休職を経験したこともあります。もともとチームプレーより一人で黙々と作業する方が好きな性格もあって、組織の軋轢には人一倍ストレスを感じてしまうのです。

それでも、若いうちはなんとかなりました。 しかし、40代は違います。

まず、身体が悲鳴を上げ始めます。 僕たちのような職人は、ミリ単位以下の精度で義歯や補綴物を調整します。一日中座りっぱなしで、手元の一点を見つめ続ける作業。ここ数年で一気に進んだ老眼と、もともとの近視が相まって、夕方には目の奥が焼き付くように痛みます。

そこに追い討ちをかけるのが、つくばエクスプレスの満員電車でした。 「痛い、辛い、眠い」を抱えたまま、人混みに揉まれて都内の職場へ向かう毎日。ふとした瞬間に「定年まであと20年以上、この生活を続けるのか?」という絶望感が胸をよぎるのです。

「お化け屋敷」の怖さは、見えないことにある

当時の僕を一番追い詰めていたのは、身体的な辛さ以上に、「正体のわからない不安」でした。

「仕事を辞めたらローンが払えなくなる」 「家を売っても借金が残るかもしれない」 「教育費が足りなくなるかもしれない」

これらは全て、「かもしれない」という推測に過ぎません。 でも、人間というのは不思議なもので、実態がわからないものほど、勝手に脳内で恐怖を増幅させてしまうんですよね。暗闇の中でお化けにおびえる子供と同じです。

この「漠然とした不安」こそが、僕たちパパ世代を縛り付ける一番の鎖です。 「とにかく今の会社にしがみつくしかない」と思い込ませ、思考を停止させてしまうのです。

たとえ「マイナス」でも、知ることで武器になる

そんな中、ふとしたきっかけで自宅の査定をしました。 結果として、僕の場合は「含み益」が出ることがわかり、それが「いざとなれば家を売って逃げられる」という心の余裕(精神安定剤)になりました。

ですが、ここで想像してみてください。 もし、査定結果が「購入時より1000万円下がっています」という残酷なものだったら、どうなっていたでしょうか?

僕は、それでも「やってよかった」と感じたはずです。

なぜなら、「1000万円のマイナスがある」という「確定した事実」が手に入るからです。 漠然としたお化けが、具体的な数字という「対処すべき課題」に変わる瞬間です。

もしマイナスだと分かれば:

  • 「あと5年は今の会社で頑張って、残債をここまで減らそう」という具体的な目標が立つ

  • 「住み替えは諦めて、今の家でリフォームを楽しむ方向に切り替えよう」と迷いが消える

  • 「副業をして不足分を補填しよう」とアクションが変わる

つまり、結果がプラスでもマイナスでも、「現状(現在地)」を正確に把握することで、初めて僕たちは「次の打ち手」を考えられるようになるんです。

悪いレントゲン写真を見る勇気

これは僕の本業である歯の治療にも似ています。

患者さんは、虫歯があるかもしれないと薄々気づいていても、怖くて歯医者に来ないことがあります。でも、見ないふりをしている間にも、病巣は静かに、確実に進行します。

レントゲンを撮って、「かなり進行していますね」と告げられるのはショックです。怖いことです。 でも、その写真を見て初めて、「じゃあどう治療するか」「抜歯するか、温存するか」という対策が立てられるんです。

家の資産価値もまったく同じです。 「下がっていたらショックだから見たくない」 その気持ちは痛いほどわかります。 でも、見ないふりをしている間も、あなたの中の「漠然とした不安」は消えません。むしろ、「もしもの時どうしよう」という恐怖は、年齢とともに大きくなっていきます。

査定は「心の健康診断」

今、このブログを読んでいるパパさんたちの中には、かつての僕のように、住宅ローンという足かせに怯えている人がいるかもしれません。

そんな方にこそ、僕は強く伝えたいです。 結果が良くても悪くてもいいから、一度「自分の家の健康診断(査定)」を受けてみてください。

もし価値が上がっていれば、それは最強の「お守り」になります。 もし価値が下がっていたとしても、それは「見えないお化け」を退治し、現実的な生存戦略を立てるための「地図」になります。

一番怖いのは、自分の資産状況を知らないまま、ただ漠然と「逃げられない」と思い込んで、心をすり減らし続けることです。

仕事も家庭も、40代は責任だらけです。 だからこそ、せめて一つくらい、自分の人生の手綱を握り直すためのアクションを起こしてみませんか? 「事実を知る」こと。それが、長く続くトンネルから抜け出すための、最初の、そして最大の勇気だと僕は思います。

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