こんにちは。文京区在住の歯科技工士、文京ライフです。
流山おおたかの森から文京区へ引っ越して早3年。 以前の記事でも触れましたが、我が家はこの住み替えで、家の広さが40坪から15坪へ、半分以下になりました。
いわゆる「都内のペンシルハウス」です。
引っ越し前、僕が一番恐れていたのは、やはり物理的な「狭さ」でした。 「老後、3階までの階段はきつくないか?」 「トイレが1つ減って渋滞は起きないか?」 「洗濯物はどこに干せばいいんだ?」
スペックダウンに対する不安は尽きませんでした。 でも結論から言うと、その心配は9割が杞憂でした。むしろ、今のこのコンパクトなサイズ感が、僕たち家族には「ジャストフィット」だったんです。
今日は、実際に3年間住んでみてわかった「15坪のリアル」を、良い面も悪い面も含めて正直にお話しします。
- 現地で怯えた「階段」と「トイレ」問題
- お風呂も半分サイズ。でも息子たちが言った「意外な一言」
- 【ここが一番の悩み】ドラム式が入らない!狭小住宅の洗濯サバイバル
- 広さを捨てて手に入れた「家族の密着感」
- まとめ:広さはスペック、距離感は価値
現地で怯えた「階段」と「トイレ」問題
まず、3階建て特有の「階段」について。 内見の時は「毎日これを上り下りするのか…」と怯みましたが、住んでみると傾斜は以前の2階建ての家と変わりません。買い物荷物を持って上がるのも、40代の今のところは全く苦にならず、むしろ日々の良い運動になっています。
次に「トイレ」。 流山の家には2つありましたが、今は1つです。4人家族(僕、妻、息子2人)で朝のラッシュ時はどうなるかとヒヤヒヤしていましたが、不思議と「トイレ待ち」のトラブルは一度も起きていません。 むしろ掃除する場所が減って、家事の負担が減ったことの方がメリットとして大きかったです。
お風呂も半分サイズ。でも息子たちが言った「意外な一言」
お風呂のサイズも大幅にダウンしました。 息子2人はサッカーをやっていて体も大きくなってきたので、さすがに狭いかな…と心配していました。
ところがある日、息子たちと話していると意外な感想が返ってきました。
「狭いほうが、なんか包まれている感じで安心する」
これには驚きました。 大人はつい「広い=豊か」と考えがちですが、子供にとっては(あるいは人間にとっては)、無駄に広い空間よりも、手の届く範囲に壁がある空間の方が落ち着くのかもしれません。 「立って半畳、寝て一畳」とはよく言ったものです。
【ここが一番の悩み】ドラム式が入らない!狭小住宅の洗濯サバイバル
もちろん、全てが順風満帆だったわけではありません。一番頭を悩ませたのが「洗濯事情」です。
引っ越しを機に、憧れのガス衣類乾燥機「乾太くん」を導入しようと意気込んでいました。しかし、業者さんに来てもらったところ、設置幅が足りず「設置NG」の判定。 さらに、洗濯機置き場のスペース的に、それまで使っていた大型のドラム式洗濯機も入らないことが判明しました。
これは結構ショックでしたね…。
そこで我が家が出した結論は、原点回帰です。 洗濯機はスペースに合わせて、洗浄力を重視した「縦型洗濯機」に買い替えました。
そして乾燥問題はどうしたかというと、浴室に付いている「ガス式浴室乾燥機」をフル活用することにしました。 これが意外とパワーがあり、量が少なければ1時間ちょっと、多くても2時間程度でガッツリ乾きます。
- 雨の日・急ぎの日: 浴室乾燥機
- 晴れた日: 3階ベランダ(物干し竿を拡張して干せる量を倍増させました)
この使い分けで、部活汚れの激しい息子たちの洗濯物も問題なく回せています。「最新家電が入らないなら、あるもので工夫する」。これも狭小住宅を楽しむコツかもしれません。
広さを捨てて手に入れた「家族の密着感」
物理的には狭くなりましたが、それ以上に得られた大きなメリットがあります。 それは「家族の気配」です。
以前の40坪の家は(今を思えば)広すぎて、子供たちが自分の部屋に籠もると、どこで何をしているのか全く分かりませんでした。いわゆる「家族離れ」が起きやすい環境だったと思います。
今の家は、3階建てとはいえコンパクトなので、どこにいても家族の気配を感じます。 決して音がうるさいわけではありません(最近の住宅の遮音性は優秀です)。でも、なんとなく「あ、今起きたな」「リビングにいるな」というのが肌感覚でわかるんです。
思春期の子供がいる今だからこそ、この「強制的な近さ」が、自然なコミュニケーションを生んでくれていると感じます。
まとめ:広さはスペック、距離感は価値
「大は小を兼ねる」と言いますが、住まいに関しては「身の丈に合う」が最強だと実感しています。
僕たちは物理的なスペック(広さ)を手放しましたが、その代わりに都心の利便性と、家族の精神的な繋がりを手に入れることができました。 住み替えを検討しているけれど「家が狭くなるのが怖い」と感じているお父さん。 案外、住んでみるとその「狭さ」が「居心地の良さ」に変わるかもしれませんよ。
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