こんにちは。文京区在住の歯科技工士、文京ライフです。
都内への住み替えを検討する際、どうしても気になってしまうのが「コスト」ですよね。 「都内の家は高い」「物価も高そう」……そうやって二の足を踏んでいるパパさんも多いのではないでしょうか。
僕もかつてはそうでした。千葉県の流山おおたかの森で40坪の広い家に住んでいた頃は、「都内に行けば、生活費は跳ね上がるに違いない」と覚悟を決めて引越しました。
しかし、実際に文京区の15坪の家(いわゆる狭小住宅)に住んで3年。家計簿をつけていて、ある衝撃的な事実に気づいてしまいました。
「あれ、光熱費が……半分になってる?」
今日は、40坪から15坪へサイズダウンしたことで判明した、「家の広さとランニングコスト」の意外な関係について。そして、10年スパンで見ると数百万単位で変わってくるかもしれない「家の維持費」の話を共有します。
広さを手放すことは、決して我慢ではありませんでした。それは「生活の燃費」を劇的に良くする、賢い選択だったのです。
夏場の電気代が「4万円」を超えた日
まずは、流山おおたかの森に住んでいた頃の話をさせてください。 当時住んでいたのは、開発が進むエリアに建てた40坪・4LDKの一戸建て。自慢のマイホームでしたが、夏場と冬場には恐ろしい「請求書」が届くのが恒例行事でした。
特に強烈だったのが、真夏の電気代です。
20畳近くある広いリビングは、開放感こそ抜群でしたが、空調効率という点では最悪でした。 天井も高く、窓も大きい。猛暑日には、業務用の大きなエアコンをフルパワーで稼働させても、なかなか部屋が冷えません。
さらに、子供たちが夏休みで家にいると、それぞれの個室(6畳〜8畳)でもエアコンが稼働します。 室外機は常に唸りを上げ、家全体がエネルギーを大量消費するモンスターと化していました。
結果、ピーク時の電気代は月額4万円オーバー。 ガス代も、広い浴槽にお湯を張るため、冬場はかなりの金額になっていました。 「広い家に住むんだから、これは税金みたいなものだ」。当時はそう自分に言い聞かせていましたが、今思えば、毎月数万円のお金を空中に捨てていたようなものです。
15坪の狭小住宅は「魔法瓶」だった
そんな「大艦巨砲主義」のような生活から一転、文京区の15坪・3階建ての家に移り住みました。 広さは半分以下。お風呂もコンパクトサイズになりました。
「狭いのは不便かな」と心配していましたが、住んでみてすぐに、その不安は「感動」に変わりました。 この家、冷暖房効率が良すぎるのです。
今の家のリビングは15畳ほどですが、最新の断熱性能のおかげもあるのか、エアコンをつけた瞬間に部屋の温度が変わります。 真夏でも、設定温度は「27度〜28度」。風量は「自動」か「弱」。 以前のように「パワフルモード」なんて使う必要はありません。一度冷えてしまえば、あとはサーキュレーターを回しておくだけで、魔法瓶のように涼しさが持続します。
また、我が家は住宅密集地に建っているため、良い意味で直射日光がガンガン入ってくるわけではありません。これも室温上昇を防ぐ要因になっています。
冬場も同様です。狭い空間に家族が集まるので、人の熱気と少しの暖房ですぐにポカポカになります。
結果として、電気代とガス代を合わせた光熱費は、流山時代と比べて「ほぼ半減」しました。 年間で見れば、これだけで20万円〜30万円近い節約になっています。これは嬉しい誤算でした。
10年後に差がつく「修繕費」という爆弾
日々の光熱費だけでなく、職業柄(歯科技工士)、どうしても気になって計算してしまうのが「将来のコスト」です。
家は建てて終わりではありません。10年、15年と住めば、必ずメンテナンスが必要になります。 特に大きな出費となるのが、外壁や屋根の塗装・防水工事です。
ここでも「広さ」がコストに直結します。 40坪の家の外壁を塗り替えるのと、15坪の3階建てを塗り替えるのとでは、塗装面積が全く違います。足場を組む費用も変わってくるでしょう。
ざっくりとした試算ですが、大規模修繕のたびに数十万円、下手をすれば100万円近くの差が出る可能性があります。
車で例えるなら、流山の家は「燃費リッター5kmの大型ミニバン」。 今の文京区の家は「燃費リッター25kmのコンパクトカー」。
ガソリン代(光熱費)も、車検代(修繕費)も、税金(固定資産税)も安い。 都内の狭小住宅は、住居費(車両本体価格)は高いかもしれませんが、長く乗れば乗るほど、維持費の安さが効いてくる「高効率な乗り物」だったのです。
固定費を削って、投資に回す
「都内の住宅ローンは高いから無理」 そう諦める前に、一度「家計のトータルバランス」を見てみることをお勧めします。
我が家の場合、確かに住宅ローンの返済額は増えました。 しかし、これらを総合すると、家計の収支は驚くほど健全です。 浮いた維持費は、新NISAなどで投資信託(オルカンなど)に回し、子供の学費や老後資金として運用しています。
広い家に住んで光熱費を払い続けるか。 コンパクトな家に住んで、浮いたお金を未来への投資に回すか。
40代、子供にお金がかかる時期だからこそ、この「固定費の組み替え」は大きな意味を持ちます。
まとめ:その広さ、本当に必要ですか?
「広い庭付き一戸建て」は、確かに男のロマンです。僕もそうでした。 でも、その広さを維持するために、毎日満員電車に揺られ、高い光熱費を払い続けることが、本当に家族にとって幸せなのか。
一度立ち止まって考えてみる価値はあると思います。
もし今、郊外の広い家に住んでいて「光熱費高いなぁ」「掃除が大変だなぁ」と感じているなら。 その家は、思っている以上に高く売れるかもしれません。 そして、その売却益で都内の「高効率な家」に住み替えることで、経済的にも時間的にも、もっと豊かな生活が手に入るかもしれません。
まずは、今住んでいる家がいくらになるのか。 「資産価値」という名の通知表を見てみることから始めてはいかがでしょうか。 意外な高値がついているのを見て、新しいライフプランが動き出すかもしれませんよ。
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