こんにちは。文京区在住の歯科技工士、文京ライフです。
今回は、ちょっと生々しいお金の話をします。 これからお子さんが高学年になり、中学受験など教育費の壁に直面するであろう同世代のパパさんに向けて、僕の恥ずかしい実体験をシェアしたいと思います。
正直に言います。 流山おおたかの森に住んでいた頃の僕は、貯金がほぼゼロでした。
- 貯金ゼロで突きつけられた「私立中学受験」という選択肢
- 4000万円の家が「埋蔵金」に変わった日
- なぜ、売却益を「頭金」に入れなかったのか
- 「現金がある」という精神安定剤
- まとめ:まずは足元の資産を確認することから
貯金ゼロで突きつけられた「私立中学受験」という選択肢
当時、35年ローンで買った40坪の戸建てに住み、週末はショッピングモールへ。 はたから見れば順風満帆な生活だったと思います。 でも内実は、毎月の給料が生活費とローンで右から左へ消えていく自転車操業状態。ボーナスでなんとか赤字を埋める、そんなギリギリの家計でした。
そんな我が家に、ある日転機が訪れます。 公立中に進むものだと思っていた長男が、まさかの「都内の私立中学に行きたい」と言い出したのです。
子供の成長は嬉しい。高い目標を持つのも素晴らしい。 でも、僕の頭に浮かんだのは「お金」のことだけでした。
私立中の学費は年間100万円以上、高いところでは200万円近くかかります。それが6年間。さらに塾代。 当時の僕の通帳残高では、どう計算しても無理でした。 「気持ちはわかるけど、うちは公立で……」 そう言いかけましたが、子供の真剣な眼差しを見て、言葉を飲み込みました。
4000万円の家が「埋蔵金」に変わった日
そこで動き出したのが、都内への住み替え計画です。 現状を打破するには、環境を変えるしかない。そして何より、今の家を売ることで資金を作れないかと考えたのです。
おそるおそる一括査定に出してみると、結果は驚くべきものでした。 12年前に4000万円で購入した流山の自宅が、なんと5500万円で売却できたのです。
ローンの残債を返済しても、手元には約2000万円以上の現金が残る計算になります。 まさに、自宅という名の「埋蔵金」を掘り当てた気分でした。
なぜ、売却益を「頭金」に入れなかったのか
ここからが、今回の記事の本題です。 通常、家の買い替えで利益が出たら、次の家の頭金に入れてローンを減らしますよね? 借金は少ないほうがいい。それがセオリーだと思います。
でも、僕はその売却益を、次の家の頭金には一円も入れませんでした。
その代わり、手元に残った約2000万円をそのまま銀行口座に残し、「子供の学費+塾代+投資」として聖域化(ロック)することにしました。
理由はシンプルで、「金利差」です。 住宅ローンの変動金利は0.4%〜0.5%程度。 一方で、もし手元の現金を頭金で使い果たし、後から学費が足りなくなって「教育ローン」を借りれば、金利は2%〜3%かかります。
それなら、低金利の住宅ローンを親(僕)が長く借り続け、手元に「低コストで調達した現金」を置いておくほうが、家計としての安全性は高いと判断しました。また、新NISAも同時にはじめました。オールカントリーやSP&500などの銘柄に投資をしておけば、年利5~6%の利益が見込めるからです。
いわば、「親のローンで、子供の未来の時間を買った」わけです。
「現金がある」という精神安定剤
結果として、僕は都内でまた35年ローンを組み直しました。 借金の額面だけ見れば、以前より増えています。
でも、不思議と不安はありません。 通帳を見れば、そこには子供が大学を卒業するまで払えるだけの現金が入っているからです。 「いざとなれば、ここから出せばいい」 毎月の給料日は相変わらずカツカツですが(笑)、このバックアップがあるだけで、精神的なプレッシャーは雲泥の差です。
まとめ:まずは足元の資産を確認することから
もし今、「私立に行かせたいけどお金がない」と悩んでいる方がいたら。 節約も大事ですが、一度「足元の資産価値」を確認してみることをおすすめします。
売る・売らないは別として、「我が家にはこれだけの含み益がある」と知るだけで、人生の選択肢(逃げ道)が生まれます。 僕のように、家に眠っていたお金が、子供の夢を叶えるチケットになる可能性だってありますから。
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