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【文京区の物価事情】「スーパーは高級店ばかり」は大嘘。コストコ依存を卒業した僕がたどり着いた、都心の「分散型」買い物術

こんにちは。文京区在住の歯科技工士、文京ライフです。

都内への住み替えを検討する際、多くの方が懸念するのが「生活コストの上昇」です。 特に、家計を預かるパートナー(奥様など)から必ずと言っていいほど出るのが、こんな不安の声ではないでしょうか。

「山手線の内側なんて、物価が高すぎて生活できないんじゃない?」 「スーパーも成城石井クイーンズ伊勢丹みたいな高級店ばかりで、大根1本300円とかするんでしょ?」

流山おおたかの森に住んでいた頃の僕も、全く同じ偏見を持っていました。 「教育環境や通勤の便はお金で買えるが、その代償として食費などの生活レベルは上げざるを得ない」と覚悟を決めて引っ越してきたのです。

しかし、実際に文京区に住んで3年。家計簿をつけてみて分かった事実は、意外なものでした。 結論から言うと、食費の総額は流山おおたかの森時代とほとんど変わっていません

なぜ、物価が高いはずの都心でそれが可能なのか? 今日は、郊外特有の「大量消費スタイル」から、都心特有の「分散型・適量消費スタイル」へ移行した僕の実体験を、具体的な店舗名を挙げながら分析していきたいと思います。

誤解だらけの「文京区セレブ説」と客観的な店舗事情

まず、文京区のスーパー事情について、客観的な事実を整理しておきましょう。 確かに、文京区は治安が良く、教育熱心な家庭が多いエリアですが、住んでいる人全員が富裕層というわけではありません。古くからの下町情緒が残るエリアも多く、生活に根ざした庶民的なお店が数多く存在します。

僕が住んでみて驚いたのは、スーパーの選択肢の多さです。

【文京区周辺の主なスーパーのラインナップ】

いかがでしょうか。「高級店しかない」というのは完全な誤解です。 ライフやサミットなど、郊外でもおなじみのスーパーが主戦場であり、価格設定も他エリアと大きく乖離しているわけではありません。特売日には卵も安くなりますし、野菜の価格も季節変動の範囲内です。

むしろ、人口密度が高い分、店舗間の競争があり、消費者にとっては選びやすい環境が整っていると言えます。

コストコ・モール依存」からの脱却

食費が変わらなかった最大の要因は、お店の価格差よりも、僕たち家族の「買い物スタイルの変化」にあります。

流山に住んでいた頃、我が家の買い物は「週末のイベント」でした。 車を出して、ららぽーと流山おおたかの森SC、あるいは少し足を伸ばして三郷のコストコへ行く。巨大なカートを押し、1週間分の食材をドカッとまとめ買いし、40坪の家の大きな冷蔵庫とパントリーに詰め込む。

これは一見効率的ですが、実は「見えないコスト」がかかっていました。

  • 「せっかくだから」買い: 巨大な店舗に行くと、つい不要なお菓子や新商品をカゴに入れてしまう。
  • フードロス: 大量に買った野菜や肉を使い切れず、冷蔵庫の奥で腐らせてしまう。
  • 移動コスト: ガソリン代や車の維持費。

一方、都内に来て車を手放し、家も15坪になりました。当然、巨大な冷蔵庫を置くスペースはありません。 物理的に「まとめ買い」ができなくなった僕たちがたどり着いたのが、「その日食べる分を、その日の最安値で買う」というスタイルです。

都内生活を支える「最強の使い分け」リスト

都内、特に文京区周辺で生活コストを抑えるコツは、1つのスーパーですべてを揃えようとしないことです。 徒歩や自転車で回れる範囲に、特定のカテゴリーに特化した「尖った店」が点在しています。これらをパズルのように組み合わせるのが、都心流の買い物術です。

実際に我が家がヘビーユースしている「文京区の家計防衛・三種の神器」をご紹介します。

  •  ①お肉なら「肉のハナマサ 「プロ仕様」の黄色い看板でおなじみのハナマサ。都内には店舗が多く、文京区内や近隣にも点在しています。 ここはとにかく肉のコストパフォーマンスが圧倒的です。鶏肉2kgパックや、豚肉の塊などが驚くほど安く手に入ります。 「業務用でしょ?」と敬遠するなかれ。小分けにして冷凍すれば、一般家庭の強い味方になります。育ち盛りの息子がいる我が家にとって、ハナマサなしの生活は考えられません。
  • ② 野菜なら「スターフルーツ 文京区周辺(白山など)に展開する、地域密着型の青果店です。 店先にはダンボールに入った野菜が山積みされ、店員さんの威勢のいい声が飛び交う、昔ながらの八百屋さんのような雰囲気です。 ここの魅力は、破壊的な安さ。「小松菜3束100円」「トマト一箱298円」といった、スーパーではありえない価格に遭遇することが多々あります。おしゃれさはありませんが、鮮度と価格は本物です。
  • ③ 魚なら「吉池(よしいけ)」 これは文京区内ではありませんが、自転車や電車ですぐの御徒町(上野エリア)にある「鮮魚のデパート」です。 プロの料理人も仕入れに来る有名店で、ビル丸ごと食料品店になっています。魚だけではなく、野菜も充実しています。特に1階の鮮魚コーナーは圧巻で、見たこともないような種類の魚が並んでいます。 スーパーでは味わえない新鮮な魚が安く手に入るため、「今日は刺身をたらふく食べよう(超豪華舟盛りが驚きの価格!!)」「今日は手巻き寿司パーティーにしよう」「美味しい鍋にしよう」という週末は、迷わずここへ行きます。このアクセス性の良さも、文京区の隠れたメリットです。

「コンビニ代わり」の小型スーパーという発明

もう一つ、都心生活で特筆すべきは「まいばすけっと(イオン系)」や「マルエツプチ」の存在です。 文京区を歩いていると、コンビニよりも頻繁に見かけるのではないかと思うほど、これらの小型スーパーが路地裏に点在しています。

コンビニと同じくらいの広さですが、価格はスーパーマーケット基準。 「牛乳がない」「納豆が食べたい」「調味料が切れた」 そんな時、郊外ならコンビニで定価で買うか、車を出してスーパーに行くしかありませんでした。

しかし文京区なら、徒歩数分でイオン価格の商品が手に入ります。 我が家では、これらの小型スーパーを「自宅の冷蔵庫の拡張版」と捉えています。家に在庫を抱えなくても、街中に在庫がある。だから、家の冷蔵庫は小さくていいのです。

結論:街全体を「巨大なパントリー」にする発想

郊外での生活が「自宅に巨大な倉庫(パントリー)を持つ生活」だとしたら、都内での生活は「街全体を自分のパントリーとして使い倒す生活」です。

必要な時に、必要な分だけ、一番得意な店で買う。 移動は徒歩か自転車なので、余計なものを買いすぎて持ち帰れなくなることもありません。

結果として、我が家ではフードロスが激減しました。 単価で見れば、郊外の激安スーパーより数十円高いものもあるかもしれません。しかし、「無駄買い」と「廃棄」がなくなり、さらに車のガソリン代もかからないため、トータルの収支は驚くほど健全化しました。

「都内は物価が高いから暮らせない」 そう思い込んでいるパパさんがいたら、僕は声を大にして言いたいです。

「大丈夫です。ハナマサスターフルーツがあれば、僕たちは十分に戦えます」

もちろん、記念日にはデパ地下や成城石井で、少し贅沢なワインやチーズを買うこともあります。 「節約もできるし、贅沢もできる」。 この選択肢の広さと、それを自在に使い分けられる機動力こそが、都心生活の本当の豊かさなのかもしれません。

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