こんにちは。文京区在住の歯科技工士、文京ライフです。
今回は、流山おおたかの森から文京区への住み替えにおける、僕なりの「お金の戦略」についてお話しします。
過去の記事でも触れましたが、流山の家を売却したことで、手元に約2000万円の売却益が残りました。 「次の家の頭金にして、月々の支払いを楽にする」 これが一般的なセオリーかもしれません。
でも結論から言うと、僕は次の家の頭金には1円も入れず、あえて「35年フルローン」を組みました。
「え、金利もかかるし入れたほうが良くない?」 「借金は少ないほうがいいでしょ?」
そう思われるかもしれませんが、これには僕なりの明確な理由と、10年後を見据えた戦略があるんです。
手元の2000万円は「心の安定剤」にする
なぜ頭金を入れなかったのか。最大の理由は「現金(キャッシュ)の強さ」です。
僕たち子育て世代、これから一番お金がかかる時期に突入しますよね。特にここ文京区は中学受験がスタンダードな地域。塾代、学費…これから湯水のようにお金が出ていくことが確定しています。
そんな時期に、数千万円単位の現金を家の壁(頭金)に変えてしまっていいのか?と考えました。
もし頭金に入れてしまえば、月々の返済は数万円安くなるかもしれません。でも、急にまとまったお金が必要になった時、家の一部を切り取って売ることはできません。
逆に、手元に2000万円があれば:
- 子供の進学の選択肢を狭めなくて済む
- 不測の事態(病気や休職)があっても数年は生きていける
この「心の安定感」は、何にも代えがたいものです。 ちなみに、この資金はただ銀行に眠らせているわけではなく、新NISAなどを活用して運用に回しています。「お金に働いてもらう」ことで、金利分以上のリターンを目指すという算段です。
住宅ローンは「最強の保険」である
もう一つ、あえてフルローンを選んだ大きな理由が「団信(団体信用生命保険)」です。
ご存知の通り、住宅ローンを組むとこの保険に入れます。もし僕に万が一のこと(死亡や高度障害など)があれば、その時点でのローン残債はチャラになり、ゼロになります。
ここでシミュレーションしてみましょう。
- A:頭金2000万入れて、借入を減らしたケース → 僕が死んだら、ローンは消えるが、手元の現金は少ないまま。
- B:頭金ゼロで、手元に2000万残したケース → 僕が死んだら、ローンは消える。しかも、家族の手元には2000万の現金が丸々残る。
残された家族の生活を考えると、Bの「家も残って、現金も残る」状態のほうが圧倒的に安心感が高いですよね。だから僕は、住宅ローンを「パパの命を担保にした最強の生命保険」だと割り切って、借りられるだけ借りることにしました。
「でも、そんなフルローン戦略、銀行が許してくれるの?」 と思われるかもしれません。特に僕が買った土地は「借地権」という少し特殊な条件でしたから。でも、意外とスムーズにいったんです。
文京区の家は「消費」ではなく「資産」
「借金=悪」と感じないのは、購入した文京区の物件を「資産」として捉えているからです。
車や家電は買った瞬間から価値が下がりますが、文京区(特に文教地区)の不動産はそうではありません。 都心への回帰傾向、教育環境へのあくなき需要…。これらを考えると、今後10年で価値が暴落するリスクはかなり低いと見ています。
借金を抱えたのではなく、「将来値上がりが期待できる資産を、銀行のお金を使って確保した」という感覚に近いですね。
10年後の「出口戦略」を見据えて
正直なところ、今住んでいる文京区の家に35年間住み続けるつもりはありません。
これは子供が独立するまでの、あくまで「期間限定」の拠点だと考えています。 10年後、子供が巣立てば、僕ら夫婦に広い家も、都心の利便性もそこまで必要なくなるかもしれません。
その時は、この家を売却します。 資産価値が維持できていれば、売却益がまた手元に残ります。それを元手に、今度は夫婦で少し郊外の、自然豊かな場所へ移住してもいい。
「買って、住んで、高く売って、また次へ」
家に縛られず、ライフステージに合わせて軽やかに移動する「住み替えループ」。これこそが、変化の激しい時代を生きる僕たち世代の最適解ではないかと思っています。
今の家の資産価値や、住み替えのタイミング。 一度立ち止まって「戦略」を練ってみると、新しい選択肢が見えてくるかもしれません。
そもそも、なぜ僕が理想の郊外生活を手放してまで、この「戦略」を選んだのか。その原点については、こちらの記事で詳しく書いています。
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