こんにちは。文京区在住の歯科技工士、文京ライフです。
突然ですが、皆さんにとって「東京ドーム」ってどんな場所ですか?
野球観戦、アイドルのライブ、ヒーローショー。 きっと多くの方にとって、そこは気合を入れておしゃれをして出かける「ハレの舞台」ではないでしょうか。
僕にとっても、かつてはそうでした。 でも文京区に引っ越して数年が経った今、東京ドームは僕にとって「サンダルで散歩に行く、近所の庭」になりました。
今回は、郊外から都心へ住み替えたことで、かつての「憧れの地」がどう日常に変わったのか。その劇的な変化と、そこで得られた「心の休息」についてお話しします。
片道2時間の「大冒険」だったあの頃
僕がまだ子供だった頃の話です。
東京郊外から東京ドームへ行くというのは、ちょっとしたイベントでした。 片道2時間。電車を乗り継ぎ、人混みに揺られながら向かうその道のりは、子供たちにとっては「冒険」そのもの。
後楽園ゆうえんちで戦隊モノのヒーローショーを見て、ジェットコースターに乗って。 帰りの電車では、遊び疲れた子供たちは泥のように眠ってしまう。 それを支える親の僕もまた、クタクタになって家路につく。
「楽しかったね」と言いながらも、翌日の月曜日の仕事のことを考えて少し憂鬱になる……。 そんな「非日常の遠い場所」が、僕の中の東京ドームでした。
文京区役所の窓から見えた「日常」
転機は、文京区への引越し手続きで「文京シビックセンター(区役所)」を訪れた時でした。
手続きを待つ間、ふと窓の外を見ると、目の前に巨大な東京ドームや観覧車がドーンと見えたんです。 その時、不思議な感覚に襲われました。
「あ、ここが生活圏になるんだ」
電車で時間をかけて行く場所じゃなくて、これからは徒歩やバスで、思い立ったらすぐ行ける場所になるんだ、と。
部屋着でラクーア、深夜の独り占め
実際に住み始めてみると、その変化は想像以上でした。
今では、東京ドームシティにあるユニクロやラクーアへ、部屋着にサンダル履きで買い物に行きます。 週末、海外アーティストのライブや野球の試合でごった返す人混みを横目に、「お、今日はやってるな〜」なんて思いながら、スーパーの袋を下げて通り過ぎる。
この「お祭り騒ぎを、外側から日常として眺める」という感覚が、なんだかとても贅沢で面白いんです。チケットがなくても、その場の熱気だけお裾分けしてもらうような。
そして何より、僕が一番気に入っている時間があります。
それは、深夜の散歩です。
夜の11時、12時を過ぎて、イベントも終わり、あれだけいた人が嘘のように消え去った時間帯。 僕はふらっと家を出て、東京ドームの周りを歩きます。
ライトアップされた巨大な白い屋根。 昼間の喧騒が嘘のような静寂。 手にはコンビニの温かい缶コーヒー。
この圧倒的な非日常の景色を、誰もいない深夜に自分一人で独り占めしている。 「ああ、いま僕はこの街を独占しているな」という優越感。
そして、缶コーヒーを飲み干したら、そこから数分歩いて家に帰り、すぐに温かい布団に入れるという安心感。
満員電車で通勤し、休日は家族サービスで運転手……そんなふうにすり減っていた僕にとって、この「都心の静寂を独り占めして、すぐに日常(布団)に戻れる」という距離感こそが、最高の贅沢であり、心の回復方法になりました。
「普通の会社員」の僕が、なぜ都心に住めたのか
「でも、東京ドームの徒歩圏内なんて、どうせお金持ちなんでしょ?」
そう思われるかもしれません。 いえいえ、冒頭でも言いましたが、僕はごく普通の歯科技工士です。特別な資産家でもありません。
僕がこの「庭付き(?)」の生活を手に入れられたのは、単純に「前に住んでいた家が、予想以上に高く売れたから」。本当にこれに尽きます。
流山おおたかの森で「終の住処」だと思って買った家。 それがいつの間にか、僕の知らないところで資産価値を上げ、都内への住み替えを実現させる「プラチナチケット」に化けていたんです。
もし、あの時「どうせローンが残るだけだ」と思い込んで、家の価値を調べなかったら、僕は今も片道2時間かけてクタクタになりながら東京ドームに来ていたかもしれません。
当時の僕の決断や、具体的な資金のカラクリについては、こちらの過去記事で詳しく書いています。
憧れを日常にする「切符」は、意外と手元にあるかも
かつての僕と同じように、もしあなたが「都内は憧れだけど、無理だよな」と諦めているなら。 あるいは、毎日の通勤や休日の移動にちょっと疲れを感じているなら。
一度、今の家がいくらになるのか、確かめてみるのもいいかもしれません。 それは単なる数字の確認ではなく、憧れを日常に変えるための「切符」が見つかる瞬間になるかもしれませんよ。
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