【実体験】狭小住宅は恥ずかしい?千葉から都内へ住み替えた僕が「見栄」を捨てて得たもの

【実体験】狭小住宅は恥ずかしい? 千葉から都内へ住み替えた僕が「見栄」を捨てて得たもの

こんにちは。文京区在住の歯科技工士、文京ライフです。

今回は、僕が経験した「住み替え」にまつわる心の葛藤についてお話しします。 かつて僕は、千葉県流山市の約40坪という、ゆとりある一戸建てに住んでいました。しかし、現在は東京都文京区の15坪・3階建てという、いわゆる「狭小住宅」で暮らしています。

「40坪から15坪へ」 この数字だけを見ると、多くの人が「えっ、ランクダウンじゃないの?」と思うかもしれません。正直に言いましょう。僕自身、住み替えを検討していた当時は「狭い家=恥ずかしい、貧乏臭い」という世間体や見栄に、ひどく苦しめられていました。

しかし、実際に住み替えて数年が経った今、確信していることがあります。それは、「家という箱の大きさで、人生の価値は決まらない」ということです。

目次

「狭小住宅=貧乏臭い」という世間体との戦い

流山おおたかの森に住んでいた頃の僕は、広い庭があり、ゆったりとしたリビングがある暮らしを「成功の証」のように感じていました。子育て世代に人気のエリアで、周囲も似たような余裕のある家ばかり。それが当たり前の基準だったんです。

そんな僕が、子供の中学受験や自分の通勤を考えて都内への住み替えを意識し始めた時、最大の壁となったのは「狭小住宅」に対するネガティブなイメージでした。

テレビの建築番組やネットの特集で見る狭小住宅は、どこか「限られたスペースで必死に工夫して、我慢しながら住む場所」という演出がなされているように見えました。 「都内に住みたいけれど、お金がないから狭い家にしたんだな」 そんな風に、友人や同僚から「人生のランクダウン」のように見られるのではないか。その恐怖心が、僕の足を何度も止めさせました。

特に、子供が成長していく時期にわざわざ家を小さくすることに対して、「親の勝手で子供に不自由を強いるのではないか」という後ろめたさもありました。まさに、自分自身の「見栄」と「世間体」が、理想の環境へ踏み出す邪魔をしていたのです。

「広さ」から「利便性」へ。僕が価値観をシフトした理由

しかし、毎日の往復3時間に及ぶ通勤電車の中で、僕は自問自答を繰り返しました。 「このまま定年まで、広い家を維持するためだけに、自分の人生の貴重な時間を満員電車に捧げ続けるのか?」 「子供が都内の中学校に通うことになったら、この長い通学時間を強いることが本当に正解なのか?」

そこで僕は、考え方を根本から変えることにしました。 家を小さくするのは「妥協」ではなく、自分たちの人生を最適化するための「攻めの選択」であると定義し直したのです。

たとえ家の面積が半分以下になったとしても、「通勤時間の短縮」「都心への圧倒的なアクセス」「落ち着いた教育環境」という、面積では測れない大きな価値を手にできる。

この住み替えを、比喩的に表現するならこうです。 大きなキャンバスを小さくした代わりに、最高級の絵具と便利なアトリエを手に入れた キャンバスの余白を埋めることに追われるのではなく、限られた空間の中に本当に大切なものだけを描き込む。そう思うと、心がスッと軽くなりました。

文京区に住んで気づいた「狭小住宅」のリアル

実際に文京区で15坪・3階建ての一戸建て暮らしを始めてみると、驚くべき事実に気づきました。 僕が恐れていた「周囲の目」なんて、どこにも存在しなかったんです。

文京区は非常に教育熱心で、世帯年収が高いご家庭も多いエリアです。年収が2,000万円を超えるような世帯も珍しくありません。しかし、そんな方々も、僕と同じようなコンパクトな3階建てに住んでいるのがこの地域の「普通」でした。

ここでは、家が狭いことが「貧しさ」の象徴ではありません。むしろ、この限られた土地に、いかに自分たちのライフスタイルに合わせた合理的な家を建てるか、という価値観が共有されています。 周りもみんな同じような環境だからこそ、「狭い家がポツンと浮く」ことがなく、自意識過剰な羞恥心はすぐに消え去りました

また、物理的なスペースが限られることで、生活にも変化が現れました。 「とりあえず取っておこう」という不要なものを排除し、本当に必要で、本当に良質なものだけに囲まれる生活へとシフトしたのです。 LDKが15畳ほどあれば、1階や3階の個室をうまく使うことで、友人を招いてのホームパーティーも十分に可能です。広い家を知っている友人が来ても、「狭くなったけど、その分便利で気に入っているんだ」と胸を張って言えるようになりました。

これから検討するパパへ。後悔しないためのアドバイス

もし、あなたが「都内に住みたいけれど、家が狭くなるのが恥ずかしい、怖い」と感じているなら、まずはその「見栄」を一度横に置いてみてください

大切なのは、数字上の面積ではなく、その場所でどんな毎日が送れるかという肌感覚です。 僕は、家族と一緒に何度も15坪前後のモデルルームや建売住宅を見に行きました。3階建ての階段の上り下りはどうか、LDKの距離感はどうか。実際にその場に立ち、納得するまで体験したことで、住んだ後の「こんなはずじゃなかった」というマイナスな感情をなくすことができました。

そしてもう一つ。検討を加速させるためには、「今の家の資産価値」を現実的に知っておくことが不可欠です。 「いくらで売れるか」という具体的な数字が見えてくると、都内での生活が単なる憧れではなく、実現可能なシミュレーションへと変わります。僕も、売却の手順を一つずつクリアしていく過程で、メンタル的な後押しをもらいました。

結論:家の価値は「箱」ではなく「中身」で決まる

住み替えから月日が流れ、今の僕にあるのは、狭い家へのコンプレックスではなく、「自分たちの価値観で選んだ暮らし」への満足感です。

往復の通勤時間が減り、家族と食卓を囲む時間が増えました。子供は静かな環境で勉強に励んでいます。 確かに家は小さくなりました。でも、生活の密度は以前よりもずっと濃くなっています。

「家という箱の大きさで、人生の価値は決まらない」

もしあなたが、世間体や見栄を理由に住み替えを迷っているなら、勇気を持ってその一歩を踏み出してみてください。その先には、面積では測れない、新しい豊かさが待っているはずです。

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